この空を天蓋として + 短歌一首
2011年 09月 07日
22:01
や は ら か き 九 月 の 森 を 越 へ て ゆ く 未 完 の ま ま の わ れ の 口 笛
やわらかきくがつのもりをこえてゆくみかんのままのわれのくちぶえ
朝夕は
涼しくなってきました。とっても気持ちよく、出社のための電車なんか乗らずにずんずんと森の中へ入っていきたい気持ちになる。そういえば、先週だったか、公園に散歩にでると赤とんぼがずいぶんと町にまで下りてきていた。ホバリングしているかと思うと、すいっと移動する。その気持ちのよい場面展開の仕方。気付けばもう次の幕があがっている。
歳を重ねると、若いころ好きだった秋よりも、やっぱり温かくなる春のほうがいいなあとか、体にもいいや、なんて思ったこともあったけれど、やっぱり私は九月から秋に移ろっていくこの季節が本当に好きなんだな、と再確認している今年である。その理由はわからない。汗にまみれた夏。もう何だか脱皮したい気分の九月だ。躁になっているのではなく、感情はあいかわらずプチ鬱なのだが、軽い躁にでもなりたいと思っている。そしてこの空を天蓋として歩きたい。
そんなこんな。
只今のながらCD
BETTER WEATHER / THE HEAVY BLINKERS
by alglider
| 2011-09-07 21:22
| 短歌