8年目に + 短歌一首
2012年 01月 18日
23:26
ネットで
注文していた江夏名枝さんの詩集『海は近い』(思潮社)が届いた。なっちゃんから教えてもらった詩集である。先日、会食したお好み焼き屋で見せてもらい、気に入って即ネットで申し込んだ。私の肌に合いそうである、気配がする、においがする。
時は小鳥たちのように、わたしたちによくなついていた。
「いつも目覚めていたい」というもっとも深い欲望、そして深い眠りにありた
い。均一な透明の陽に宿されて。
波打ち際に辿りついて、ここに現れるのは、あらゆる心の複製である。
または
初夏の白い日傘は遺言に似ている
んで、
上記の話とはまったく関係ないのだが、今日は私にとって特別な日なのである。7年前の1月18日にお酒を止め出して、まるまる7年の月日が経ち、今日から8年目に入った。自助会のAA ならバースデーと呼び、断酒会なら断酒歴何年というし、新生何某断酒会という会の名前もあるから、アル中は生まれ変わりの意味を重視している。その意味で言えば7歳になったわけ (で、いいのかな?) である。
で、うれしいかと言えば、そう 「やったあ!」 という気持はない。記念すべき通過点だと思うけど、たんたんとしていたい。日常の変化を恐れる強迫神経症は面倒だが、お酒を止めていくのには役立ってきた。だから、ここで 「たんたん」 を崩して 「やったあ!」 を採れないのである。プチ祝、なのである。
利 き 腕 は き み を 抱 き を り 七 年 の 逢 ふ 魔 が ど き さ へ 盃 を も た ざ り
ききうではきみをだきおりななねんのおうまがどきさえはいをもたざり
そんなこんな。
只今のながらCD
THE WIDE WORLD OVER / THE CHIEFTAINS
by alglider
| 2012-01-18 21:13
| 短歌