ぜんまい雑記 + 短歌
2007年 10月 24日
23:01
昨日のぜんまいの歌のこと、
両親はとっくに亡くなり、実家は空き家になったままだ。最近は行っていない。今はもうないけれど、私の部屋には柱時計があった。ぜんまい仕掛けのものだ。父は、螺子というもの、回すものは、締めるものは右回しだと教えてくれた。
でも、私の部屋にあった柱時計は違っていた。ぜんまいを巻くために、キーを差し込む穴が二つあるのだが、左の一つは時計を動かすためのぜんまいで右巻き、右の一つは刻を告げる鐘を打つためのぜんまいで、これは左に巻いた。ぜんまいは巻き過ぎると切れる恐れがあるけれど、いつもびくびくしながらぎりぎり目いっぱい巻いた。
実家に帰ると、その今はもうない柱時計を巻く、自分の幻を見る。
短歌再掲
立ち止まりオリオン仰げば三つ星の冬の切っ先喉元にあり
たちどまりおりおんあおげばみつぼしのふゆのきっさきのどもとにあり
只今のながらCD
around / TOM VERLAINE
by alglider
| 2007-10-24 20:06
| 短歌