やるせない + 短歌
2008年 09月 21日
23:29
昼から雨
だうだうと降り続き、雷鳴が響き渡る。「ひと雨ごとに秋になるのだ」という詩があるけれど、そのやうな抒情にけぶる雨ではなく、かといつて嵐でもなく、どうしやうもないやるせない雨が降り、いまも降つてゐる。どうしやうもないことややるせないことには、ずいぶん慣れてしまつてゐて、気に障らぬとは言わぬが、これはこういふものだと受け入れてゐる。
が、それでは詩情は生れぬ。生れぬが、自分がそこの位置にゐる以上、どうしやうもないことややるせないことの頭を撫で毛を繕つてやり、歌でも詠めばよいと一日を過ごしたが、詮無ひことであつた。つひに虎が兎に追ひつかれ、明日から開幕戦仕切り直し状態となつてしまつた。これはほんにやるせないが、これまたほんに慣れ親しんだ懐かしい心情でもある。はかなし。
この花はなんでせふ?
短歌のコミュで「人」といふ題が出てゐる。その1。
ゆ く だ ら う 人 恋 う こ と も 捨 つ る の も か な は ぬ 夜 が 寄 せ る み ぎ わ へ
ゆくだろうひとこうこともすつるのもかなわぬよるがよせるみぎわへ
只今のながらCD
BRIGITTE FONTAINE EST…. / BRIGITTE FONTAINE
by alglider
| 2008-09-21 13:11
| 短歌