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2018年 12月 30日
みなさんよいお年を~♡ 五首

21:09
わ す れ も の 光 の み ち る 冬 の 空 さ ら さ ら 鳥 は 風 に 流 さ れ
わすれものひかりのみちるふゆのそらさらさらとりはかぜにながされ
流 さ れ し 鳥 も 夕 べ に 帰 り つ く 心 あ る ら し 時 報 の き こ ゆ
ながされしとりもゆうべにかえりつくこころあるらしじほうのきこゆ
ぼ ん や り と き み を 見 て い る 輪 郭 が 世 界 に と け て も う 戻 れ な い
ぼんやりときみをみているりんかくがせかいにとけてもうもどれない
戻 ら な い 夕 陽 を ひ と つ ポ ケ ッ ト に 忍 ば せ お わ る 冬 の い ち に ち
もどらないゆうひをひとつぽけっとにしのばせおわるふゆのいちにち
真 冬 日 と ニ ュ ー ス が 告 げ る ざ っ く り の セ ー タ ー 選 ぶ 採 血 の た め
まふゆびとにゅーすがつげるざっくりのせーたーえらぶさいけつのため
わすれものひかりのみちるふゆのそらさらさらとりはかぜにながされ
流 さ れ し 鳥 も 夕 べ に 帰 り つ く 心 あ る ら し 時 報 の き こ ゆ
ながされしとりもゆうべにかえりつくこころあるらしじほうのきこゆ
ぼ ん や り と き み を 見 て い る 輪 郭 が 世 界 に と け て も う 戻 れ な い
ぼんやりときみをみているりんかくがせかいにとけてもうもどれない
戻 ら な い 夕 陽 を ひ と つ ポ ケ ッ ト に 忍 ば せ お わ る 冬 の い ち に ち
もどらないゆうひをひとつぽけっとにしのばせおわるふゆのいちにち
真 冬 日 と ニ ュ ー ス が 告 げ る ざ っ く り の セ ー タ ー 選 ぶ 採 血 の た め
まふゆびとにゅーすがつげるざっくりのせーたーえらぶさいけつのため
最寄りの
スーパーの向かいに猛禽類のペットショップができている。以前はビルの中にあったのだけれど、路面店に越してきて、外の止まり木に身動きひとつしない、人形とみまがうフクロウが二羽止まっている。寒いのはちょっと辛いのではないか、と思っていたけれどコミミズクなどは渡り鳥で越冬するためにくるらしく、フクロウ類は寒さに強いようだ。その身動きしないフクロウ(詳しい種類は定かではない)のような鳥が、びくっと動いた瞬間を車道の向かいから見た。何故動いたかといえば、チワワが散歩していたからで、街の中の野生に出合った瞬間だった。

年末の大掃除をしなければならないけれど、ならないけれど、ならないけれど、と呪文のように唱えていて、掃除ではなくて断捨離としてCDの処分を始めた。今日、プログレやマイナーなCDを買ってくれるところと、謡曲やポップスなどを買ってくれるところに箱を分けて300枚ほど詰めたけれど、手元には数十枚にしたいので明日も明後日も作業をする。結局2000枚ほどは手放すことに。残るのは高校生のころによく聴いたものばかりになるかもしれない。マニアックな情熱で集めたものに心が付いて行かなくなった。弱ったのだと思う。

要不要を分けていると、パソコンやiPodに取り込んでおきたいCDが出てきた(やっとみつかった)。で、取り込もうとするとパソコンのドライバーもブレーレイ用のドライバーもうまく動かない。ガタガタと振動する。ああ、年末になるとどれか家電製品がおかしくなるんだよね。CDが奥にあったので黴とか湿気とかで駄目になったかと思ってCDプレヤーでかけるといい音が流れてくる。ああ、やっぱりドライバーが故障したか、と思ったがDVDは正常に再生してくれる。どうしたものか、とあれこれ触っているとご機嫌を直してくれた。原因が分かったわけではないので、来年以降も心配。持ち越し、笑。

フェイスブックで短歌結社「水甕」同人のYuko Shintani さんと友達になった。すると以前に私の歌集「汀の時」について評をアップしていてくださったらしく、その記事を読めるようにタグ付けしていただいた。内容は以下である。海を渡ったことは実に感慨深い。

11月11日
今日の歌集紹介です。
『汀の時』ー 窪田政男(月光の会)
(みぎわのとき)
好きな歌人を調べると、作歌し出したのが還暦になってからとか、それ過ぎてからという事実を知って驚くことがある。
窪田さんも51歳になられてからと言うのでビックリしたが、歌の内容の重さに納得もした。
それまで窪田さんは長いこと詩を書かれていたせいか、言葉選びに惹かれる。 短歌の5句の中のどこか1句に謎めいた言葉があって、それがその歌にヴェールを掛けているような効果がある。
そのヴェールが一冊を通して織りなす言葉のスカーフに包まれたり、時としてグッと絞められたりする感覚に、酸欠状態になったり酔ったりした一冊。
巻頭詠
地下茎の眠りを覚ますわたくしの物語となる雨ふりはじむ
歌集全体を通して、生死に関する緊張感が散見されたのでそのいくつかを引いてみます。
「どうしてる?」余命つげられし君からの余命を知らすメールがとどく
唐突に君は逝きたり空たかくこずえふるわす風の手話あり
近しげに鮒のむくろは腹を見せ舳先に当たり流れゆきたり
ご自身のご病気のこともあってか、死は決して遠いモノではないと思わせる歌が多く、私の身上も呼応したりした。(アルコール依存とかw)
アルコール依存、骨髄増殖性腫瘍と不治の病を二ついただく
そして、福島泰樹氏の跋文にも書かれているこの一首が、どうしても心から離れない。
ひたすらに泣きたくなるの透きとおるエレベーターで昇りゆくとき
この歌にどのように自分を投影するか、読者はどこからそのエレベーターを見やるか、泣きたくなるのは誰か・・・など非常に胸の騒ぐ一首だった。
歌集を入手するのは海外在住者にとって容易ではないけど、荷物の重量制限と限られたお財布事情と相談して、良い歌集と出会えたと思う。

『汀の時』はamazonで取り扱っています。『汀の時』(←クリック)。よろしくお願いします。

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そんなこんな。みなさん、よいお年を~。

只今のながらMUSIC
KEEP ME IN YOUR HEART FOR A WHILE / MADELEINE PEYROUX
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by alglider
| 2018-12-30 21:06
| 短歌
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